第81回日本インカレの選手インタビューを掲載いたします。
※このインタビューは大会最終日に行われたものです。
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100m予選、準決勝は、兄の九鬼靖太選手(筑波、写真左)と同じ組で争った。
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九鬼巧(スポ2)
◇100m
予選 6組5レーン 10秒41(+0.6) 1着 準決勝進出
準決勝 2組6レーン 10秒55(-1.1) 1着 決勝進出
決勝 3レーン 10秒75(-2.9) 4位
◇4×100mR
予選
4組3レーン 北村-九鬼-梶-三原 39秒90 (2着) 決勝進出
決勝
8レーン 北村-九鬼-竹下-三原 39秒19 (1位)
――4継優勝おめでとうございます!改めて振り返っていただけますか?
ありがとうございます。でも予選はすごく悪くて。僕が本当にレースを壊してしまったんで、申し訳ない気持ちが大きかったです。 決勝は8レーンで普通は不利だと思われるんですけど、僕らのチームは先行逃げ切りのチームなので、逆に8レーンになって本当に気持ちは勝つことに固まっていきましたし、優勝しようとずっと言っていました。今回はチームの雰囲気が本当に良かったです。誰が走っても良かったんじゃないかなと思うくらい良かったので、勝って嬉しかったのは当然なんですけど、なんかもう本当に勝つべくして勝ったかなというのが僕の中ではありました。
――シーズンベストでの優勝という点に関しては?
でも38秒台を出したかったのはありました。そこは本当に次の日本選手権リレーまでお預けになりました。
――予選から決勝に向けて改善した点は?
リレーではあるんですけど、本当に僕は予選が良くなかったので、まずは自分の走りだと思って。まずはバトンの前に自分の走りをしっかりしないと、流れを作れないと思ったので、そっちを意識しました。
――関カレに続き、リレー2種目での制覇となりました。 そうですね、関東インカレも勝って、今回も両リレーで勝てたので、本当に良かったなと思いますね。4継が勝ってからマイルはちょっとプレッシャーもあったと思いますが、両リレーで勝てて、「強いリレーの早稲田」を出せたと思います。
――リレ―で勝てるようになってきた理由は?
皆がリレーで走りたいっていう気持ちが強かったんじゃないかなと。関東インカレで優勝できてから本当に「自分も走って優勝したい」という気持ちが皆の中で大きくなって、夏から皆タイムがあがったりしたのだと思います。
――日本選手権リレーでの意気込みをお願いします。
ここまで来たので、もちろん今年は3冠したいですし、38秒台を狙っていきたいなと思います。あと僕も走る身なのであんまり言えないですけど、今回は梶(将徳短距離ブロック長、スポ4)さんが決勝に出れなくて。予選を走って決勝を走れないっていう気持ちは僕もオリンピック行って経験してきたんで、多分梶さんは優勝して嬉しい反面、悔しい気持ちが大きかったと思うんですよ。日本選手権リレーは誰が走るか分からないですけど、梶さんは最後なんでその中に加わってほしいですし、チーム全体でもう一回優勝して締めくくりたいなと思います。
――38秒台になってくると、早稲田記録の更新も見えてきます。
そうですね。もう何年も早稲田記録は破られていないですし、江里口さん(=江里口匡史・平22スポ卒、現大阪ガス)と慎太郎さん(=木村慎太郎・平21スポ卒、現アシックス)がいた時でも破れなかったので、本当に破れたらなとは思いますね。 ――では個人種目について。100mのレースを振り返っていかがでしたか? 本当に納得いかない気持ちです。負けたことが悔しくないっていうのは言い訳になっちゃうんですけど、それよりも自分の走りができなかった方が悔しくて。初日の朝一発目にあったリレーの予選で全然走れなくて、このままずるずる引きずっちゃうと100も絶対だめだなと思ってすごく悩みましたし、レース展開どうなるかっていうのが本当に不安で仕方なかったです。でも100の予選では本当に切り替えられていつも通りに走ることができたんですけど、準決勝・決勝ではまたそれぞれ別の走り方をしてしまって。一本一本全然違う走りになってしまいました。
――違う走りになってしまった原因は?
今回、絶好調ではなかったことは分かっていたので、その中でどう自分の走りができるかというのを先生と話し合っていました。上手く良い方向に良い方向に、って切り替えられて走れればなっていうのはあったんですけど、それが力みにつながったというか。決勝は本当に力んでしまいましたし、やっぱり飯塚くん(=飯塚翔太、中大)のことを意識しだしちゃったので、心ではそう思いつつも、実際は相手を意識して見てしまったなと。
――個人として次に出場するレースは何になりますか?
対校戦が2試合あるのと、大きいのは国体ですね。秋の国体に向けて今はもう一度身体を作らないといけないと思います。今回も本番に向けて仕上げていって、試合前も良い動きができていたんです。でも蓋を開けてみると中身は全然なかったっていう。形は作れていたんですけど、中はすかすかだったっていうのが今になって思うことで。
だからもう一回しっかり練習しなきゃいけないですし、それを国体に繋げていきたいと思います。
――形と中身の乖離は難しいですね。
そうですね、でも本当にもうここまで来てしまったので、新たなステージへ行かなきゃいけないです。次のステージのために中身をしっかり作っていかないといけないかなと。
――国体では10秒2台を狙っていきますか? 10秒2台は絶対狙っていきますし、決勝にもちゃんと残らないといけないので、今度こそという気持ちでやっていきます。
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
第81回日本インカレレポート
日本インカレ個別レポート・リレー種目「創部初の快挙!関カレ、全カレでリレー2種目制覇」
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